こんにちは!クライミングブロガーのさとしです。
今回はクライミングロープの話
僕自身がリードクライミングができるクライミングジムのスタッフとして5年間働いてきた経験をもとにご紹介していきます。
記事の前半ではクライミングロープの構造について
命に係わる大事なことなのでしっかり読んでいきましょう!
あなたの命はいくら?クライミングロープは消耗品!買い替え時期とロープの注意点を紹介
ジムで働いていると色々なお客さんのロープを見るし、
そのロープでビレイをすることがあります。
で、結構ひどいロープで登っている人もいて
それを見かけるたびに新しいロープにしてくださいね!とお願いをするのですが、
ロープも値段がそこそこするのでなかなか買い替えない人がいるんすよね・・・
困ったもんだ(笑)
確かにクライミングロープって人がぶら下がったぐらいで、
そう簡単にブッチンと切れるものではないけれど、
ロープの状態が悪いととても危険なわけで。
クライミングロープは消耗品なので、買い替えの時期がきたら、
ちゃんと買い替えて欲しいなと思うのです。
自分の命を守れるのは自分だけですからね!
そもそもクライミングロープの構造ってどうなってるの?
クライミングロープは
「外被」と「芯」の2つの重要な要素で出来上がっています。
ロープの「芯」は捻られた繊維の束で構成されており、直径の大きなロープほど多くの束で構成されています。
「外被」はロープの芯を守る役割があります。
これらのロープの編み方や、糸の数、外被の厚さ、編むときのテンションの強さなどによって、
ロープの耐摩耗性や機能性の良し悪しが決まってきます。
クライミングロープを長持ちさせる方法
ロープバッグを使う
外岩に行くとロープに砂や泥がついてしまうことがあります。
泥や砂はロープの繊維に入り込んで繊維を傷つけます。
また、泥や砂が付いた状態のロープを踏んだりするとさらに繊維の奥まで這いこみやすくなるので、要注意です。
ロープバッグを使うことで、泥や砂の侵入を最小限に防ぐことができるようになります。
クライミングロープを使うときはしっかりロープバッグも使って管理をしましょう。
直射日光をさける
ロープを保管するときに車の窓のそばに置いたり、
直射日光が当たるとこに保管をするのはやめましょう。
クライミングロープは意外と簡単に切れる
クライミングロープをハサミで切ったことはありますか?
僕はロープを破棄するときに切ったことがあるんですけど、
意外と簡単に切れるんですよね(笑)
クライミングロープってぶら下がるような引っ張りには強いけど、
せん断には強くないんです。
なので、鋭利な岩角などには当たらないように注意をしましょう。
また、クイックドローのカラビナが摩耗していると、鋭利になりロープが切れやすくなったりしますので、ロープだけでなく、ロープが当たる場所もしっかりと注意をしましょうね。
ロープの末端を交互に入れ替える
1トライごとにクライマーに結ぶロープの末端を交互に入れ替えましょう。
ずっと同じ側の末端で結んで登っていると同じ場所に負荷がかかり消耗が速くなります。
交互に入れ替えることでロープの寿命は多少伸びてくれます。
クライミングロープの寿命の目安
クライミングロープの寿命の目安はこんな感じに書かれています。
ロープの寿命を知る確かな方法はありませんが、通常の使用と適切な手
入れを続けた場合の寿命の目安は下記の通りです。
◆使用頻度が低い場合(休日のみなど):2 年
◆通常の使用(週末と休日):1 ~ 2 年
◆使用頻度が高い場合(ガイド、フルタイムクライマーなど):3ヶ月~1年
ベアールロープ取り扱い説明書から引用
これは目安です。
大事なのはどのぐらい使ったかではなく、ロープの状態をしっかりチェックすることです。
ロープを管理するのは自分自身です。
使うたびにしっかりとチェックをしましょう。
なんども言いますが自分の命を守れるのは自分だけです。
確かにクライミングロープは高いかもしれないけど、それで命を守れるなら安いものです。
クライミングロープは消耗品なのですから!
こんなロープは嫌だ!危険な状態のロープに注意せよ!
ロープの芯が見えている
これは論外です(笑)
今すぐに新しいロープに買い替えてください。
ロープが伸びない
クライミングロープは衝撃を和らげるために、ある程度伸びるように設計されています。
ロープが伸びなくなると落ちた衝撃をしっかりと受けてしまうので、伸びなくなったロープも買い替えちゃいましょう。
ケバケバなロープ
何度も登っているとロープが摩耗してきて
外被がケバケバしてきます。
状態にもよりますが、傷んできたなと感じたら買い替えてOKです!
外被と芯がずれる
長く使っていると外被と芯がずれるようになることがあります。
この状態もとても危険なので買い替えましょ!!
人から貰った(借りた)ロープ
人から貰った(借りた)ロープにも要注意です。
というより、クライミングに使用する目的で人から貰ったり借りたりはしないでください!
その人がどれぐらい使っているのか、どんな状態なのかが分かりにくいので危険です。
貰った借りた時点で自己責任になってしまうので、そのロープで事故が起きても何にも言えませんよ。
人からロープは貰わない借りない、あげない貸さない。
人の命がかかっているので注意してくださいね。
まとめ
クライミングロープは消耗品です。
自分の命を守れるのも自分だけです。
クライミングロープは自分でしっかりと管理をして、状態をチェックをして、
事故のないようにクライミングを楽しんでくださいませ♪
その他の怪我・ケアの記事はこちらからどうぞ
コメント