ボルダリングは脱力すると上達する?
脱力とは身体から力が抜けている状態。
クライミングをするうえで、身体に力をいれるということは当たり前である。
なのに脱力すると良いとはなんぞや?ってことなんですが、
脱力をすると登りがものすごく変化した!っていう実感があるのでご紹介します。
結果的にはリードにしろボルダリングにしろ脱力がとても重要なんだなぁというお話でございます。
なぜ、脱力するといいのか
リードクライミングをしている人は脱力することに慣れているので、わかるかと思いますが
長いルートを登っていて常に力を使っているとあっという間に腕がパンプアップしていきます。
これを防ぐために、途中途中でレストをして腕を回復させていくことが重要です。
核心部まで余力を残しておき、核心でしっかりと力をだしていく。
そうすることで登れるルートがあるから脱力が大事なのです。
しかし、脱力の良さってそれだけじゃないのですよ。
ボルダリングでも脱力が威力を発揮する!?
ボルダリングは高負荷なムーブがたくさんでてきます。
瞬間瞬間でパワーをだすことが要求されてきます。
そうすると自ずとフルパワーで登ってしまうのですが、
ここでも、脱力はとても有効なのです。
ボルダーでいう脱力はレストをすることではありません。
手数も少ないので、リードと比べるとパンプもしにくいですからね(‘ω’)ノ
ボルダーの脱力とは
「力を抜く」ということです。
これは適当にやるってことじゃなく、
身体の力をあえて抜くということです。
この力を抜くことで最大の力を出力することができるようになります。
最大筋力を引き出すために、脱力をするということです。
イメージしてみてください。
重量挙げの選手は持ち上げるときにじわじわと力をいれて持ち上げていません。
力をこめるまえに、呼吸をととのえ脱力し、瞬間的に力を出して持ち上げます。
最大筋力をだすためには、最大脱力が必要なのです。
なので、ボルダーでも瞬間の力が必要なときは、
その直前に脱力するということを意識してみるといいかもしれません。
ムーブの精度が上がる!?
みなさん、鉛筆を思いっきり握って自分の名前を紙にかいてみてください。
そうすると、字がいつもより汚かったり、鉛筆の芯が折れてしまったり、紙が破けてしまったりすると思います。
なぜこうなるかというと
「力が入っていると繊細な動きができないからです。」
これは、クライミングでも同じです。
デッドなどのムーブの精度が要求される動きは、
力が入っていると身体が思い通りに動かずに落ちてしまいます。
距離がたりなかったり、思ったところに手がいかなかったりなどなど。
力がはいっていることで失敗することがあります。
なので、ムーブの前に身体の力を抜いてムーブを起こすと成功率があがります。
繊細なムーブほどリラックスして力をぬいていきましょう!
デッドポイントも呼吸を意識するだけで変わってきたります。
呼吸で怪我のリスクを減らす
今度は呼吸に注目してみます。
みなさん、限界のムーブを起こすときって呼吸を止めていませんか?
僕は止めています。というより止まってしまいます。
これは力を振り絞ろうとしているが故のことなのですが。
「怪我のリスク」という観点で言えばあまり良くないんじゃないかなぁと思っています。
息を止めたときは力が一番入ります。
そして、逆に息を吸っているときは力は入れづらいです。
これはみなさん感覚的にわかるかと思いますが、
この力がはいりすぎるというのがあまり良くないと思うのです。
壁という硬いものに対して、スポンジをぶつけても壊れませんが。
ガラスの玉をぶつけたら簡単に粉々です。
硬いものに対して硬いものぶつけると壊れてしまうのです。
これはクライミングでも同じで、
指に力が入らなくて落ちても怪我はしづらいです。
しかし、指に思いっきり力が入っている状態(硬い状態)で落ちるとかなりの負荷が指に加わり怪我をしやすくなるのです。
そして、呼吸が止まっているとムーブの繊細さもなくなるので、
中途半端に指がホールドにひっかかってしまったりして怪我をしてしまうのです。
また、呼吸が止まっていると身体に酸素が回らなくなるのでパンプもしやすくなります。
呼吸をすることで、パンプをしづらくさせて、ムーブの精度も上げて、怪我のリスクを減らせる。
メリットだらけです!
みなさんもぜひ登る際は呼吸に意識してみましょう♪
最後に
今回は「脱力」のお話
みなさまいかがだったでしょうか?
脱力することでのメリットはかなりあります。
今回お話させていただいたことが皆さんのクライミングに少しでも役に立てばと思います。
脱力をしてどんどん上達をしていきましょう!
脱力って大事!
学ぶって大事!
本でインプットして登りでアウトプットしよう。
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